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2009年4月15日 (水)

Supecial Issue: Obedience-Then and Now

 先ほど"American Psychologist, Vol.64, No.1"が届きました。1月号となっているから、随分送れて届いたことになります。この号は、「特集:服従-昔と今」となっており、社会心理学関係の人は必読(?)となっています。サンタクララ大学のJ. M. Burgerによるミルグラム実験5の部分的追試の報告とそれに対するコメントが掲載されているからです。

 知っての通り、ミルグラム実験の追試は倫理的な問題があり、実施が困難となっています。これに対し、オリジナル実験では学習者の発声がはじまる150Vを決定的なポイントとした実験をBurgerは行っています。これでよく倫理委員会を通ったなあとも思います。結果はAmerican Psychologistをチェックしていただきたいのですが、服従問題の深刻さをあらためて突きつける形になっています。Burgerは服従を拒むモデルが存在した場合も検討しているので併せてご覧下さい。こっちの結果の方が、インパクトが大きいかもしれません。

 つい先日刊行された社会心理学の教科書でミルグラムの話を書いたので、個人的な感慨もありました。併せてご覧下さい(宣伝)。

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