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2008年10月21日 (火)

昭和:対人関係論 10/21

 先週、サイバーボール課題を用いた研究を紹介しましたが、今週はその続きになります。次の論文を紹介しました。

Zadro, L., Williams, K. D., & Richardson, R. (2004). How low can you go? Ostracism by a computer is sufficient to lower self-reported levels of belonging, control, self-esteem, and meaningful existence. Journal of Experimental Social Psychology, 40, 560-567.

 実験1では、サイバーボール課題の相手がコンピュータであると告げたとしても、人と対戦していると告げられた場合と同じくらいのインパクトを所属感、自尊感情、統制感、実存感覚に対して持つことを示しています。実験2では、排斥行為の原因の所在が操作が追加され、行為者に内的帰属されるのか、外的帰属されるのかで影響が異なるのかが検討されています。結局の所、影響は異なりません。人であれコンピュータであれ、自由意志に基づくものであれ、命令によるものであれ、排斥は一定の影響をもつというわけです。

 なぜ、このようなことが生じるのかが問題になります。著者らは、排斥に敏感であることは、我々の生き残りにとって有用であり、結果的に進化してきたのだと考えています。この考えに個人的に同意します。他領域の研究とも整合性の高い考え方だと思います。

 いずれにせよ、今回の研究は、排斥が否定的な影響を持たない最低レベルを探索するような研究だったのですが、うまくはいきませんでした。皆さんの感想を見ていると、「嫌いな相手から嫌われても何の問題もないのではないか」という意見がちらほらでてきています。検討してみる価値はありそうです。

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コメント

ちなみに、今日の授業には、東京分化高等学校の皆さんが、キャリアデザイン・トライアルという名目で、受講体験にいらしていました。果たしてどうだったでしょうか。感想カードをもらい損ねたのでちょっと気になるところです。

投稿: 藤島 | 2008年10月21日 (火) 22時10分

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